『最強 東大将棋』および関連シリーズは、東京大学の学生チームが開発した世界トップレベルの演算能力を誇る思考エンジンを搭載した本格将棋ソフトです。2005年12月22日に毎日コミュニケーションズから『最強 東大将棋 ポータブル』が発売され、以降、2007年4月19日に『一生遊べる 東大将棋 詰将棋道場』、2010年10月28日に『東大将棋 名人戦道場』が順次展開されました。

シリーズの原点となる『最強 東大将棋 ポータブル』は、世界コンピュータ将棋選手権を制した思考エンジン「IS将棋」を採用しています。携帯ゲーム機の性能を最大限に活用し、アマチュア有段者をも凌駕する「四段」相当の棋力を実現しました。対局の形勢をグラフで可視化する機能や、コンピュータの読み筋を解析させる検討モードを備え、場所を選ばずに本格的な研究が行えるツールとしての地位を確立しています。

2007年に登場した『一生遊べる 東大将棋 詰将棋道場』は、終盤力の向上に特化した内容です。10級から三段までに対応した1,180問の厳選問題に加え、コンピュータが自動で問題を生成する「東大詰将棋」機能を搭載。収録された全問題数は5,000問以上に及び、江戸時代の古典から現代の超長手数作品「ミクロコスモス」まで網羅するなど、詰将棋愛好家を唸らせる圧倒的なボリュームを誇ります。

完結編ともいえる『東大将棋 名人戦道場』は、朝日新聞社、毎日新聞社、日本将棋連盟の全面協力を得て制作されました。第1期から第68期(2010年当時)にわたる名人戦の棋譜データを数百局単位で収録しており、プロの指し手を詳細な解説と共に研究できます。羽生善治名人をはじめとする歴代名人経験者6名が実名で登場し、彼らの思考ルーチンを再現したAIと対局できる「歴代名人に挑戦」モードは、本作の大きな見どころです。

全作品を通じて、初心者向けの「ヒント機能」や「駒の利き表示」などのサポートが充実しており、自身の棋力を客観的に分析し、効率よく上達するための機能が網羅されました。持ち運び可能な「自分だけの最強の練習相手」というコンセプトは、将棋ファンの間で高く評価されています。徹底したリアリズムと、世界選手権で鍛え抜かれたロジックが融合した、PSPにおける本格将棋ソフトの集大成的シリーズです。

『最強 東大将棋』シリーズは、東京大学の学生や研究有志によって開発された将棋プログラムを原点にしています。コンピュータがプロ棋士の思考に肉薄し始めた時期を象徴する作品であり、高い演算能力を一般の将棋ファンへ開放する実戦的なツールとして支持されました。

東大将棋 ポータブル

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