『ソニック カラーズ』は、2010年11月18日にセガよりWiiおよびニンテンドーDS向けに発売された3Dアクションゲームで、ソニックシリーズの中でも“カラーパワー”という新要素を軸に展開される、スピードとギミックの融合が特徴の作品です。開発はWii版をソニックチーム、DS版をディンプスが担当し、それぞれ異なるゲーム性を持ちながらも、共通の世界観とストーリーを共有しています。

物語の舞台は、Dr.エッグマンが宇宙に建設した巨大テーマパーク「エッグプラネットパーク」。彼は“贖罪”としてこの施設を開放したと主張しますが、実際には異星人「ウィスプ」のエネルギーを利用した陰謀が進行しており、ソニックはその真相を暴くためにパーク内を駆け巡ります。

Wii版では、2Dと3Dが切り替わるステージ構成が特徴で、『ソニック ワールドアドベンチャー』の流れを汲んだ操作感が採用されています。ウィスプの力を借りて発動する「カラーパワー」には、レーザー化して反射移動する「シアン・レーザー」や、地中を掘り進む「イエロー・ドリル」などがあり、ステージ攻略に多彩なアプローチをもたらします。DS版は2Dアクションに特化しており、シリーズキャラクターの登場やタッチ操作を活かした演出が盛り込まれています。

2021年には、Wii版をベースにしたリマスター版『ソニックカラーズ アルティメット』がNintendo Switch、PlayStation 4、PC、Xbox One向けに発売され、グラフィックのHD化や新ウィスプ「ジェイド・ゴースト」の追加、メタルソニックとのレース「ライバルラッシュ」などの新要素が加えられました。