『バスフィッシングWii ワールドトーナメント』は、2010年にWii向けに発売された体感型釣りアクションゲームです。前作『ロクマル伝説』の続編的作品として登場し、Wiiモーションプラスに対応したことで、よりリアルなキャスティング操作が可能となりました。プレイヤーはWiiリモコンを釣竿に見立て、ヌンチャクを使ってリールを巻きながら、世界各地の釣り場でバスを狙います。

ゲームモードは「トーナメント」「タイムアタック」「プラクティス」「Wi-Fiバトル」の4種類が用意されており、最大4人までのオンライン対戦に対応しています。ステージは7種類で、時間帯や天候によって釣れる魚が変化します。ルアーは複数種類が登場しますが、ロッドやラインの選択はできず、自由度には制限があります。魚種はバス6種とその他4種に限定されており、釣果のバリエーションは控えめです。

演出面では、魚とのファイトや水中の挙動などに粗さが見られ、モーションプラスの反応も不安定とされています。グラフィックはWiiとしては控えめな品質で、3Dモデルの挙動に不自然さが残る場面もあります。オンライン対戦は過疎化が早く、発売直後からプレイヤーの確保が困難な状況となりました。全体としては釣りゲームとしての体裁は保たれているものの、完成度には課題が残る作品です。