『ラビッツ・ゴー・ホーム』は、2009年にユービーアイソフトからWii向けに発売されたコメディーアクションゲームで、『ラビッツ』シリーズのスピンオフ作品です。

本作では、地上に取り残されたラビッツたちが「月に帰る」という突拍子もない目的を掲げ、街中からあらゆる“モノ”を集めて巨大な山を築くという奇想天外な物語が展開されます。プレイヤーはラビッツを操作し、スーパーマーケットや病院、空港などのステージを駆け回りながら、日用品からペット、人々の服まで手当たり次第に収集していきます。集めた“モノ”は塊となって積み上がり、最終的に月へ届くほどの高さを目指します。

操作はWiiリモコンとヌンチャクを使用し、ラビッツをカートに乗せて疾走させるレースゲーム風のアクションが展開されます。障害物を避けたり、敵の妨害をかわしたりしながら、ステージ内の仕掛けを利用して効率よく“モノ”を集めることが求められます。敵として登場する人間たちは、犬を使ってラビッツに反撃してくるなど、コミカルながらも緊張感のある展開が用意されています。

また、ラビッツのカスタマイズ機能も搭載されており、集めたアイテムで見た目を自由に変更することが可能です。シリーズの中でもミニゲーム集ではなく、ストーリー性と収集要素を重視した構成となっており、ラビッツの“キモかわいい”魅力とブラックユーモアが際立つ作品です。