『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド オーバーキル』は、セガとHeadstrong Gamesが共同開発したガンシューティングゲームで、シリーズの外伝的作品にあたります。従来のアーケード展開とは異なり、家庭用専用タイトルとしてWiiおよびPlayStation 3向けに発売されました。ゲームはB級ホラー映画の演出を強く意識した構成で、過激な表現やブラックユーモアを多用した独自の世界観が展開されます。

プレイヤーはAMSエージェント「G」と地元警察の刑事「アイザック・ワシントン」を操作し、ゾンビ化したミュータントが蔓延するバイユー郡で事件の真相を追います。ゲームはステージクリア型で、各ステージが映画作品のように構成されており、武器の購入・強化、隠し要素の収集など家庭用ならではのやり込み要素が搭載されています。Wii版ではWiiザッパーに対応し、PS3版ではPlayStation Moveや3D立体視にも対応しています。

PS3版『ディレクターズカット』では、追加ステージや新キャラクター、演出強化が施されており、CERO:Z(18歳以上対象)にレーティングが引き上げられました。また、シリーズ初の実写オープニングムービーや、ギネス記録に認定されたFワードの使用回数など、話題性の高い要素も含まれています。後にPC版として『The Typing of the Dead: Overkill』も発売され、タイピングゲームとして再構成されたバージョンも展開されました2。