『アークライズファンタジア』は、濁竜と呼ばれる脅威が存在する世界「フルヘイム」を舞台に、神の法「ログレス」を巡る国家間の争いと少年の成長を描く王道ファンタジーRPG。2009年06月04日にマーベラスエンターテイメントからWiiで発売されました。開発は『ルミナスアーク』シリーズなどを手掛けたイメージエポックが担当しています。物語の主人公・ラルクは、帝国に雇われた腕利きの傭兵として、飛空艇から落下した際に「歌姫」と呼ばれる少女リフィアと運命的な出会いを果たします。彼女が口ずさむ詩が持つ力と、世界を支えるログレスの謎。ラルクは仲間たちと共に、信念や正義が交錯する激動の時代を駆け抜けます。

ゲームプレイは、フィールド探索とシンボルエンカウント方式の戦闘を繰り返して進行しますが、そのバトルシステム「トリニティ・バトルシステム」は極めて戦略的です。パーティ3人で共有する「AP(アクションポイント)」をリソースとして管理し、誰が何回行動するかをプレイヤーが自由に配分できます。例えば、回復役がAPを使い切ってピンチを凌ぐか、攻撃役が全てのAPを使って大ダメージを狙うかといった判断が毎ターン求められます。また、仲間との連携技「タンデムコネクト」や、武器にピースを嵌め込んでスキルをカスタマイズする「ウェポンピース」システムを駆使し、単なるレベル上げだけでは勝てない強敵たちに挑みます。

本作の独自性は、実田千聖氏による柔らかく温かみのあるキャラクターデザインと、光田康典氏らが手掛ける壮大な音楽が織りなす幻想的な世界観、そしてそれとは対照的な「歯ごたえのある難易度」にあります。特にボス戦は、敵の行動パターンや属性相性を完全に把握し、適切な対策を練らなければ全滅必至というシビアなバランス調整がなされています。しかし、戦略がハマった時の爽快感は格別であり、ストーリーの盛り上がりと共に、プレイヤー自身の戦術眼も成長していく充実感を味わえる作品となっています。

本作の音楽は、光田康典氏、土屋俊輔氏、原田浩伯氏という『クロノ・クロス』や『ルミナスアーク』などに携わった実力派が担当しており、その評価は非常に高いです。王道ファンタジーの系譜に連なる壮大な楽曲や世界観に惹かれた方は、光田氏が手掛けた他のRPG作品や、サウンドトラックを聴くことで、本作の持つ叙情的な空気感をより深く楽しむことができます。

光田康典 (関連CD)

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