『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』は、2005年2月3日にゲームボーイアドバンス用ソフトとしてバンプレストより発売されたシミュレーションRPGであり、前作『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』の直接的な続編にあたります。本作は、他社アニメ作品を一切使用せず、バンプレストオリジナルのキャラクターと機体のみで構成された「OG(オリジナルジェネレーション)」シリーズの第2作目であり、独自の世界観と物語をさらに深めた作品です。

物語は、前作で描かれた「L5戦役」から半年後の地球を舞台に、連邦政府による軍備増強計画「イージス計画」の進行と、それに伴う新たな脅威の出現を描いています。DC残党による「ノイエDC」、異星人「インスペクター」、平行世界からの侵略者「シャドウミラー」、そして謎の存在「アインスト」など、複数の勢力が複雑に絡み合い、地球は再び戦乱の渦に巻き込まれていきます。

ゲームシステムは前作をベースにしつつも、パイロット能力値の上限引き上げ、連続攻撃の導入、援護技能の細分化、フル改造ボーナスの追加など、戦略性と育成の自由度が大幅に向上しています。また、戦闘アニメーションはほぼすべて描き直され、パイロットごとのカットイン演出も強化されており、携帯機ながらも高い演出力を誇ります。戦闘BGMはユニットやパイロットごとに複数の楽曲から選択可能となり、プレイヤーの好みに応じた演出が可能です。

ストーリーは一本道で進行し、前作のような主人公選択による分岐はありませんが、その分、物語の密度と一貫性が高く、シリーズファンにとっては見逃せない展開が続きます。『スーパーロボット大戦A』『第2次スーパーロボット大戦α』『IMPACT』など、過去のスパロボ作品に登場したオリジナルキャラクターたちが多数登場し、それぞれの因縁や成長が丁寧に描かれています。

本作の成功により、後にPlayStation 2向けにリメイクされた『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』や、アニメ作品『スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-』へと展開が広がり、OGシリーズの基盤を確立する重要な一作となりました。