『スーパーロボット大戦D』は、2003年にゲームボーイアドバンス向けに発売されたシミュレーションRPGであり、「スーパーロボット大戦」シリーズの携帯機作品としては第4作目にあたります。本作は“地球消滅”という衝撃的な導入から始まり、異次元から現れた謎の存在「ルイーナ」との戦いを軸に、数多のロボット作品が交錯する壮大なクロスオーバーが展開されます。
プレイヤーは、男女いずれかの主人公(ジョシュア・ラドクリフまたはクリアーナ・リムスカヤ)を選択し、異変の発端となった南極遺跡「ファブラ・フォレース」の謎を追いながら、仲間たちと共に時空を超えた戦いに挑みます。物語はオリジナルキャラクターたちの成長と葛藤を中心に据えつつ、『機動戦士Vガンダム』『マクロス7』『真ゲッターロボ 世界最後の日』『THE ビッグオー』『メガゾーン23』など、シリーズ初参戦作品を含む多彩なロボット作品が登場し、それぞれの世界観が巧みに融合されています。
ゲームシステム面では、スキルパーツやコンボ攻撃、歌システムなどの新要素が導入され、戦術性と演出の両面で進化を遂げています。また、ミニゲーム「ツメスパロボ」や武器名変更機能、フル改造ボーナスなど、やり込み要素も充実。戦闘アニメーションの演出も洗練され、携帯機ながら迫力あるバトルが楽しめます。
ストーリーはマルチエンディング方式を採用しており、選択によって異なる展開が待ち受けています。原作では敵だったキャラクターが味方になるなど、スパロボならではの“if”展開も多く、シリーズファンにとっては見逃せない一作です。
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