『サモンナイト クラフトソード物語』は、2003年にゲームボーイアドバンス向けに発売されたシリーズ初のアクションRPGで、サモンナイト本編とは異なる戦闘形式と鍛冶要素を中心に構成された外伝作品です。主人公は失踪した父の意志を継ぎ、鍛冶師の頂点「鍛聖」を決めるトーナメントに挑むことになります。

プレイヤーは、護衛獣とともにダンジョンを探索し、武器のレシピ「秘伝」と素材を集めて武器を作成します。武器はソード・アクス・スピア・ナックル・ドリルの5種類があり、それぞれ攻撃方法や特性が異なります。戦闘は横スクロール形式で展開され、武器の耐久力（DUR）や補助装備による魔法・アイテム使用など、戦術の幅が広がる設計となっています。トーナメント戦では武器の破損が即敗北につながるため、耐久管理も重要な要素です。

物語は、ライバル鍛冶師との戦いを通じて成長していく主人公の姿を描きます。護衛獣との絆や夜会話による関係性の変化、個別エンディングの分岐など、シリーズらしい人間関係の描写も健在です。クリア後には「8人抜きバトル」や広大なダンジョン探索が解禁され、秘伝の収集や強力な武器作成など、やり込み要素も豊富に用意されています。

GBA版では、通信機能を活用した対戦やアイテム交換が可能で、友人との協力や競争も楽しめます。シリーズの世界観を踏襲しつつ、アクション性と鍛冶システムを融合させた本作は、サモンナイトの新たな可能性を示した意欲作として高く評価されています。

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