『テイルズ オブ ザ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜』は、召喚術と戦略を駆使して戦う、シリーズ初のシミュレーションRPGです。

舞台は『テイルズ オブ ファンタジア』から数世代後のアセリア歴4765年。主人公フレイン・K・レスターは、先祖クラースの遺志を継ぎ「契約の指輪」を探す旅に出ます。戦闘はターン制で、マップ上の拠点に移動してマナを消費することで魔物ユニットを召喚。最大3体でパーティを組み、戦略的に配置・行動することで敵軍を制圧していきます。ユニットは戦闘で経験値を獲得し、条件を満たすとクラスチェンジが可能。種族や属性によって能力や行動範囲が変化し、育成の自由度も高くなっています。

ストーリーパートでは、精霊や魔科学、契約の真実を巡る群像劇が展開。『ファンタジア』のキャラも登場し、シリーズファンには嬉しい演出が多数。契約条件や隠しアイテムの取得には試行錯誤が必要で、攻略性の高い設計となっています。一方で、ゲームバランスや育成難易度に課題があり、ユニットの強化には計画的なプレイが求められます。

ゲームボーイアドバンス専用タイトルで、シリーズの中でも異色の作品。藤島康介と奥村大悟によるキャラクターデザインが採用され、独自の世界観と戦術性が融合した意欲作です。