名称 | きせっこぐるみぃ チェスティとぬいぐるみたちの魔法の冒険 |
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ジャンル | RPG |
発売元 | エム・ティー・オー |
発売日(配信日) | 2003年01月01日 |
機種 | ゲームボーイアドバンス(GBA) |
年齢区分 |
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一見可愛らしい見た目に反して、奥深いゲーム性が隠されている「きせっこぐるみぃ チェスティとぬいぐるみたちの魔法の冒険」。公式には「きせかえアドベンチャー」と銘打たれているが、その実態は戦闘のないRPG。魔法の国を舞台に、主人公チェスティと仲間たちが織りなす物語は、どこか懐かしい雰囲気と、予想外のやり込み要素でプレイヤーを魅了する。同社の前作『大好きテディ』の系譜を受け継ぎながらも、着せ替えの自由度を大幅に向上。果たして、チェスティはぬいぐるみたちと共に、魔法の国を救うことができるのだろうか?
本作の最大の特徴は、やはりその自由度の高い「きせかえ」システムだろう。前作ではテディベアのみだった着せ替え対象が、本作では主人公チェスティも加わり、さらにパワーアップ。「あたま」「かお」「くび」「からだ」「て」「あし」「あしもと」の7種類のパーツを自由に組み合わせ、自分だけのオリジナルコーディネートを楽しめる。衣装の材料となる「ワタのタネ」や「糸のかたまり」を集め、加工していく過程も、まるで本当に裁縫をしているかのような感覚。どのような衣装を作り出すか、プレイヤーのセンスが試される。
魔法使いと動くぬいぐるみが共存する、ファンタジー溢れる世界。しかし、魔法を信じる人が減り、国は滅びの危機に瀕している。そんな状況を打破するため、魔法使い見習いのメルウィンとその相棒ルーニーは旅を続けていた。そこで出会うのが、主人公チェスティ。彼女は、失われた魔法の力を取り戻す鍵を握っているのかもしれない。ゴンタという動かなくなったぬいぐるみを元に戻すという目的を軸に、魅力的なキャラクターたちが織りなす物語は、プレイヤーを温かい気持ちにさせてくれるだろう。
ゲームボーイアドバンスというハードの制約の中で、キャラクターデザインを担当した藤井まきこの手腕が光る。可愛らしいキャラクターたちはもちろん、衣装の細部に至るまで丁寧に描かれており、見ているだけでも楽しい。また、ゲームを彩るBGMも、ファンタジーな世界観にマッチしており、プレイヤーを物語へと深く引き込む。レトロゲームならではの温かみのあるグラフィックとサウンドは、今なお色褪せない魅力を放っている。
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