SAMURAI DEEPER KYOのカバーアート

ゲーム概要

時は戦国末期。しかし、そこは史実とは大きく異なる、独自の解釈が加えられた異形の日本。本作は、そんな時代を舞台に繰り広げられる怪奇時代劇だ。一見呑気な薬売り、壬生京四郎。しかしその内には、「千人斬りの鬼」と恐れられる最強の賞金首、鬼眼の狂が潜む。兄の仇を追う賞金稼ぎの少女、椎名ゆやとの出会いをきっかけに、狂は宿命の戦いへと巻き込まれていく。当時の少年誌を彩った人気漫画を原作とし、美麗なグラフィックとド派手な演出で、原作の魅力を余すところなく再現。時代劇、バトル、そしてファンタジー。これらの要素が融合した、唯一無二の世界観が、プレイヤーを魅了する。

引き込まれるストーリー

物語は、関ヶ原の戦いから4年後、賞金稼ぎの少女・椎名ゆやが、兄の仇を探す旅から始まる。そこで出会うのが、飄々とした薬売り、壬生京四郎。だが、彼の内には凶悪な剣士、鬼眼の狂が封じられているのだ。ゆやは狂の首を狙いながらも、共に旅をすることになる。

物語が進むにつれ、狂の過去、そして京四郎との関係が明らかになっていく。かつて狂は京四郎によって肉体から魂を分離され、京四郎の肉体に封じられたのだ。自身の肉体を取り戻すため、狂は新たな仲間たちと共に、数々の困難に立ち向かう。敵は織田信長を名乗る「あの御方」率いる十二神将。果たして狂は、己の宿命を乗り越え、完全復活を遂げることができるのか?

斬新なゲームシステム

本作の特徴は、なんと言ってもその独特なバトルシステムにある。単なるコマンド選択式ではなく、格闘ゲームのようなアクション要素が盛り込まれているのだ。

  • 敵との間合いを測り、技を繰り出すタイミングを見極める戦略性。
  • ド派手な必殺技を、簡単な操作で繰り出す爽快感。
  • キャラクターごとの個性を際立たせる、多彩なアクション。

これらの要素が組み合わさることで、単調になりがちなRPGの戦闘を、スリリングでエキサイティングな体験へと昇華させている。もちろん、原作の必殺技も完全再現。お気に入りのキャラクターを操り、強敵を打ち倒す快感は、本作ならではと言えるだろう。