『ウッディー・ウッドペッカー クレイジーキャッスル5』は、陽気なキツツキが迷宮のような城で知恵と反射神経を駆使する、戦略的な面クリア型アクションパズル。2002年12月6日にケムコからゲームボーイアドバンスで発売され、日本ではミッキーマウス等のキャラクターで展開されてきた名作「クレイジーキャッスル」シリーズの正統続編として、海外版と同じウッディー・ウッドペッカーを主役に据えて登場しました。

本作の目的は、モンスターたちに占拠された「クレイジーキャッスル」を取り戻すため、各ステージに配置された「カギ」をすべて回収して出口のドアに到達することです。一見するとオーソドックスなアクションゲームに見えますが、主人公は基本的に「ジャンプができない」という大きな制約を持っています(特定の変身を除く)。そのため、ハシゴやパイプを上り下りして敵を回避したり、爆弾や弓矢といったアイテムを適切なタイミングで使用したりと、アクション操作以上にルート構築のパズル的思考が求められます。

GBAへの移行に伴い、グラフィックや演出が大幅に強化されています。最大の新要素として「変身システム」が導入され、スコップで穴を掘ったり、消防士になって火を消したりと、状況に応じた職業に変身することで道を切り開くことができます。全ステージクリア後には、より高難易度な隠しステージも用意されており、見た目のコミカルさとは裏腹に、パズルゲーマーを唸らせる歯ごたえのある内容となっています。長年愛されたシリーズの基本ルールを守りつつ、新たなギミックで深みを増した携帯機アクションの良作です。

『ウッディー・ウッドペッカー』は、1940年にアメリカで誕生したユニバーサル・ピクチャーズのアニメキャラクターです。赤いトサカと「アハハハハッ!」という独特の笑い声で知られるこの陽気なキツツキは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のメインキャラクターの一人としても親しまれています。

ウッディー・ウッドペッカー