『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』は、2002年11月22日にゲームボーイアドバンス用ソフトとしてバンプレストより発売されたシミュレーションRPGです。本作は「スーパーロボット大戦」シリーズの中でも特異な立ち位置にあり、他社アニメ作品を一切使用せず、バンプレストオリジナルキャラクターと機体のみで構成された初の完全オリジナル作品です。

本作は、過去のスパロボ作品に登場したオリジナルキャラクターたちを中心に据え、彼らの物語を再構成・統合した「OG(オリジナルジェネレーション)」シリーズの第1作目にあたります。プレイヤーは2人の主人公(リュウセイ・ダテまたはキョウスケ・ナンブ)から1人を選択し、それぞれ異なる視点で物語を進めていきます。

ゲームシステム面では、携帯機ながらもフルアニメーションの戦闘演出を実現し、さらに「パイロット養成システム」や「武器換装システム」など、後のシリーズにも継承される要素が多数導入されました。特に武器換装は、ユニットの戦術的な幅を大きく広げ、プレイヤーの自由な編成と戦略を可能にしています。

また、登場キャラクターの多くには専用BGMが用意されており、戦闘中の演出と相まって没入感を高めています。ストーリーは全43話(分岐含め最大74ステージ)とボリュームも十分で、周回プレイにも耐えうる構成となっています。

本作の成功により、続編『OG2』やPS2へのリメイク『OGs』、さらにはアニメ化やスピンオフ作品など、OGシリーズは独自の展開を遂げていくことになります。