『なかよしペットアドバンスシリーズ』は、エム・ティー・オーがゲームボーイアドバンス専用ソフトとして展開した、動物たちの愛らしい仕草とリアルな育成体験を核心で描くペットシミュレーションシリーズ。2001年から2004年にかけて計5作品が発売されました。
本シリーズは、携帯ゲーム機の中に本物そっくりのペットがいるかのような体験を目指して開発されました。3Dポリゴンモデルを元に作成された滑らかなアニメーションパターンにより、毛づくろいやあくびといった細やかな動作を忠実に再現しています。シリーズ第1弾『かわいいハムスター』では、ケージを回転させてあらゆる角度からハムスターを観察できるシステムを搭載し、ひまわりの種を与えたり回し車で遊ばせたりする飼育生活を実現しました。続く第2弾『かわいい仔犬』と第3弾『かわいい子猫』では、実際の動物からサンプリングした「生録音」の鳴き声を採用し、プレイヤーの行動に対して喜びや怒りを声で表現する感情豊かなコミュニケーションが可能となりました。
シリーズ後期となる第4弾『かわいい仔犬ミニ』では、当時ブームとなっていたチワワやトイ・プードルなどの「小型室内犬」に特化し、マンションなどでも飼いやすい犬種との密接な暮らしに焦点を当てています。そして集大成となる『かわいい仔犬ワンダフル』では、前作までの室内育成に加え、リードを付けて街中を歩く「お散歩モード」を実装しました。公園やショップを巡ることでペットの世界が広がり、単なる育成ゲームの枠を超えた「ペットと暮らす喜び」を提供し続けました。
本シリーズは、後にニンテンドーDSで展開される『かわいい仔犬DS』などの礎となった作品群です。タッチパネルのないGBA世代においても、ボタン操作とドット絵の表現力で「ふれあい」の温かさを描こうとした開発陣の熱意が込められています。













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