『スーパーロボット大戦R』は、2002年にゲームボーイアドバンス向けに発売されたシミュレーションRPGであり、「スーパーロボット大戦」シリーズの携帯機第2作として登場しました。本作のテーマは“時空改変”であり、プレイヤーは時間を超えた戦いの中で、崩壊した未来を変えるために奮闘することになります。

物語は、月面基地で新型機「エクサランス」のテスト中に謎の敵「デュミナス」の襲撃を受けた主人公たちが、偶然にも時流エンジンの暴走により5年前の世界へと飛ばされるところから始まります。プレイヤーは、男女いずれかの主人公(ラウル・グレーデンまたはフィオナ・グレーデン)を選び、仲間たちと共に歴史を修正しながら、未来を救うための戦いに身を投じていきます。

本作には『GEAR戦士電童』『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』などの初参戦作品を含む、1990年代を中心としたリアル・スーパーロボット作品が多数登場。特にゲッターロボシリーズがOVA版に切り替わったのは本作が初であり、シリーズの転換点とも言える内容です。

ゲームシステム面では、携帯機向けに最適化されたインターフェースや、戦闘・会話デモのスキップ機能、敵ターン中のセーブなど、快適なプレイを支える工夫が多数導入されています。また、援護攻撃や撃ち落としといった新要素も加わり、戦術性がさらに高まりました。

ストーリーはマルチエンディング方式を採用しており、主人公の選択やルート分岐によって結末が変化します。原作の展開を大胆にアレンジしたシナリオや、オリジナルキャラクターたちの成長と葛藤も見どころで、シリーズファンはもちろん、初めてプレイする人にも強く印象に残る作品となっています。