『モトクロスマニアックス アドバンス』は、妨害・スタント・爆走が入り乱れる“過激系モトクロスアクション”です。

本作は、ゲームボーイ版『モトクロスマニアックス』(1990年発売)の流れを汲むシリーズ作品で、GBA向けにシステム・演出・モード構成を大幅強化。プレイヤーは最大4人のライダーと競い合いながら、ニトロ・スタント・アイテムを駆使してゴールを目指します。単なるタイムアタックではなく、ミサイル・地雷・雷などの妨害アイテムを使って他ライダーを転倒させる“勝つための走り”が求められる設計です。

モードは「チャンピオンシップ」「タイムアタック」「スコアアタック」「アクションモード」の4系統。特にスコアアタックでは、ジャンプ中に格闘ゲーム風コマンド入力でスタントを決めることで得点を稼ぎます。簡単な技は安全だが低得点、難しい技は高得点だが転倒リスクありというバランス設計で、「このスタント、決めるたびに手汗が止まらない…」と感じる緊張感も。

アクションモードでは「バクダンどかん」「ゾンビぐしゃ」「ひみつラボ」などの特殊ルールが登場。爆弾を押し付け合うサバイバル戦や、ゾンビを轢いて得点を稼ぐモードなど、モトクロスの枠を超えたバラエティ性が魅力です。ライダーは最大8人から選択可能で、トップスピード・安定性・スタント性能が異なるため、自分に合ったキャラ選びも重要。コースは砂漠・雪原・工事現場・中国風ステージなど多彩で、アイテム配置や分岐ルートによって戦略が変化します。

ゲームボーイアドバンス専用タイトルとして2002年に発売され、GB版のストイックさを残しつつ、妨害・スタント・多人数プレイを融合させた本作は、“走るだけじゃ勝てない”モトクロスアクションの完成形として語られる一作です。