『ソニックアドバンス』は、2001年12月20日にセガよりゲームボーイアドバンス向けに発売された2D横スクロールアクションゲームで、ソニックシリーズとしては初の任天堂ハード参入作品となります。開発はディンプスが担当し、ソニックチームが監修を務めました。メガドライブ時代のソニック作品を彷彿とさせるスピード感と操作性を継承しつつ、携帯機向けに最適化された構成が特徴です。

プレイヤーはソニック、テイルス、ナックルズ、エミーの4人から1人を選び、Dr.エッグマンの野望を阻止するために全7ゾーン(Act1・Act2構成)+ラストステージを駆け抜けます。各キャラクターは固有のアクションを持ち、たとえばテイルスは飛行、ナックルズは滑空と壁登り、エミーはハンマー攻撃など、プレイスタイルに応じた攻略が可能です。さらに、ステージ内に隠されたスペシャルバネからスペシャルステージに突入し、カオスエメラルドを7つ集めることで、スーパーソニックによる真のエンディングが解放されます。

また、チャオを育成できる「プチガーデン」モードも搭載されており、『ソニックアドベンチャー2バトル』(GC)との連動機能を通じてチャオの転送や育成が可能でした。通信ケーブルを用いた1カートリッジ対戦やマルチカートリッジ対戦にも対応しており、最大4人での対戦プレイも楽しめます。

本作は後に『ソニックアドバンス2』『ソニックアドバンス3』へとシリーズ展開され、GBAにおけるソニックの定番タイトルとして高い評価を受けました。2015年にはWii Uバーチャルコンソールでも配信されています。