『ラブひなアドバンス 祝福の鐘はなるかな』は、赤松健の大ヒットラブコメ漫画を題材にした恋愛アドベンチャーゲーム。2001年9月7日にマーベラスエンターテイメントからゲームボーイアドバンスで発売されました。

プレイヤーは東大合格を目指す浪人生・浦島景太郎となり、女子寮「ひなた荘」の管理人としてヒロインたちと共同生活を送ります。物語は東大入試を2ヶ月後に控えた秋から始まり、勉強と恋愛の両立を目指します。ゲームシステムは、ヒロインと交流して「ラブ度」を上げつつ、それに反比例して減少する「気力」を管理するバランス重視の設計となっており、気力が尽きないように注意しながら、目的のパートナーとのハッピーエンドを目指します。

本作の最大の特徴は、携帯ゲーム機(GBA)初期の作品とは思えないほど美麗なグラフィックです。アニメ版の絵柄を忠実に再現した高精細なイベントスチルや、オープニングで流れるムービー演出は当時高く評価されました。シナリオは原作やアニメの雰囲気を重視した正統派の内容で、選択肢によってエンディングが分岐するマルチエンディング方式を採用しています。

原作『ラブひな』は、赤松健によって1998年から『週刊少年マガジン』で連載されたラブコメ漫画です。東大合格を目指す浪人生が女子寮の管理人となり、個性的な住人たちに振り回されながらも夢を追う姿を描き、ハーレムアニメの金字塔として一時代を築きました。

ラブひな (原作コミック・関連商品)