『聖戦士伝承・雀卓の騎士』は、1994年にPCエンジン SUPER CD-ROM²向けに発売された2人打ち麻雀ゲームである。舞台は「ホーラロード」などの用語が飛び交うファンタジー世界で、麻雀を通じて聖戦士の伝承を描くという異色の構成が採用されている。アニメ『聖戦士ダンバイン』のパロディ色が濃く、キャラクターデザインには本家の湖川友謙が参加している。
プレイヤーは物語性のある対局を進めながら、各キャラクターとの会話や演出を楽しむ。主人公の声優には『ダンバイン』のショウ・ザマ役で知られる中原茂が起用されており、演出面でのこだわりが随所に見られる。麻雀のルールは基本的な2人打ち形式を採用し、対局中の演出やセリフが物語の進行と連動する構造となっている。
ゲーム全体はギャグとシリアスが混在する独特な世界観で構成されており、麻雀というジャンルに物語性と演出を融合させた点が特徴的である。ファンタジーと麻雀の融合という試みは、当時のPCエンジンソフトの中でも異彩を放っていた。
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