『CDバトル 光の勇者たち』は、1993年3月19日にキングレコードから発売されたPCエンジン SUPER CD-ROM²用の対戦型テーブルゲームです。CDメディアの音楽トラック情報を読み取り、それをもとにキャラクターを生成して戦わせるという、当時としては非常に斬新なシステムを採用しており、後の『モンスターファーム』にも通じる“CD読み込みバトル”の先駆け的存在として知られています。

プレイヤーは自宅にある音楽CDをPCエンジンに挿入し、読み込まれたトラック情報から自動生成されたキャラクターでパーティを編成。生成されたキャラにはステータスやスキルが割り振られ、2人対戦やCPU戦でバトルを行います。戦闘はターン制で、魔法や特殊技も存在しますが、実際の威力は物理攻撃と大差なく、戦略性は控えめ。むしろ、どんなCDからどんなキャラが出るかという“ガチャ的”な楽しさが本作の醍醐味です。

また、CDに収録された音楽をそのまま戦闘BGMとして使用できるため、クラシックからアニメソングまで、CDの選び方次第で戦闘の雰囲気が大きく変化します。CD-Rやゲーム音楽CDなども読み込み可能で、CDメディアの可能性を活かした遊び心に満ちた設計となっています。