『レギオン』は、1990年に日本テレネットから発売されたPCエンジン CD-ROM²専用の横スクロールシューティングゲームです。ショットとボムを使い分けるオーソドックスな構成ながら、ルート分岐とマルチエンディングを採用した意欲作です。

プレイヤーは自機を操作し、ステージごとに異なる敵編隊や地形を突破していきます。特徴的なのは、ステージ選択によってルートが変化し、エンディングも分岐する点。2人同時プレイにも対応しており、協力プレイでの攻略も可能です。ただし、序盤から敵弾が異常に速く、パワーアップ初期化による連続ミスのリスクが高く、難易度は極めて高め。一部ステージではバグに近い進行不能箇所も存在し、攻略にはパターン記憶と根気が求められます。

CD-ROM²の容量を活かしたナレーションやボス戦BGMは評価される一方、道中BGMは内蔵音源でループが短く、演出面の温度差が指摘されています。パッケージイラストはSF画家・加藤直之氏が担当しており、ゲーム内容とは別の意味で資料的価値を持つ作品です。