『カラス』は、2007年3月8日にマイルストーンよりDreamcast向けに発売された縦スクロール型の弾幕シューティングゲーム。アーケード版は2006年11月に稼働しており、Dreamcast版はセガ製ハードで国内最後に発売された商用ソフトとしても知られている。

プレイヤーは、天界と地上の対立を背景に、少女カラスが軍用機「ディフェクト」に乗って地上を目指す物語を進めていく。ゲームは1レバー+3ボタン(ショット・ソード・D.F.S)で操作し、敵弾に当たるとHPゲージが減少するライフゲージ制を採用。武器は使用によって経験値が蓄積され、レベルアップすることで性能が強化される。

開始時に難易度を選択可能で、イージーでは3ステージまで、ノーマルでは全ステージ、ハードでは条件を満たすことで真の最終ボスと戦える。敵編隊を効率よく撃破することでボーナス経験値が得られ、D.F.S(無敵状態)を活用した特攻プレイも可能。弾幕回避よりもパターン構築と敵処理の効率が重視される設計となっている。

グラフィックはトゥーンレンダリングによるモノクローム調で統一され、BGMにはドラムンベースやハードコアなどのテクノ系楽曲が使用されている。物語は断片的なメールやステージ間デモを通じて語られ、『ラジルギ』や『カオスフィールド』との世界観的な繋がりも示唆されている。