『Iris 〜イリス〜』は、2003年2月27日にPlayStation 2版、同年8月7日にドリームキャスト版が発売された恋愛アドベンチャーゲームで、中学生たちの受験と恋を軸にした冬の青春群像劇です。

本作の主人公・瀬戸原治樹は、氷雨中学に通う3年生。母を幼い頃に亡くし、父は海外赴任中で、現在は従姉の夏実の家に居候しています。冬休みを迎えたある日、クラスメートの末永さくらと御堂東雲とともに勉強会を開くことになり、そこから物語が動き始めます。プレイヤーは治樹として、受験を控えた日常の中で、複数のヒロインたちと関係を深めていきます。

ゲームはテキスト主体のアドベンチャー形式で進行し、選択肢によって物語が分岐します。ヒロインは、幼なじみのさくら、姉御肌の東雲、隣人の祐衣とその妹・美卯、クラス委員長の真奈美、担任教師の夏実、そして主人公にしか見えない謎の少女・あやめなど。それぞれに異なる背景と悩みがあり、プレイヤーの選択によってエンディングが変化します。

エンディング数は8種類。セーブファイルはPS2版で最大64(通常32+クイック32)、DC版では32(通常16+クイック16)まで保存可能。CGモード・音楽モード・オートモード・メッセージスキップ機能などが搭載されており、快適なプレイ環境が整っています。主人公以外はフルボイスで、キャラクターデザインは篤見唯子が担当。オープニング曲は「すきっぷで行こうっ!」。

2006年にはCERO「12歳以上対象」の廉価版がPlayStation 2向けに発売されました。