『Wind -a breath of heart-』は、2003年1月30日にDreamcast向けに発売された全年齢版の恋愛アドベンチャーゲームで、PC版からの移植作品です。

本作は、2002年にminoriから発売されたPC版『Wind -a breath of heart-』をベースに、18禁要素を排除し、シナリオや演出を再構成したコンシューマ移植版です。発売元はプリンセスソフト。舞台は風祭市という地方都市。プレイヤーは主人公・音瀬修一として、幼馴染や転校生たちと再会しながら、彼女たちが持つ“風の力”と向き合っていきます。

ゲームはノベル形式で進行し、選択肢によって物語が分岐します。ヒロインは「ひなた」「望」「わかば」「みなも」「彩」の5人。彼女たちはそれぞれ異なる風の力を持ち、物語の中でその力が重要な意味を持ちます。DC版では全年齢向けに調整されたことで、恋愛描写や演出が穏やかになり、より幅広い層が楽しめる構成となっています。

また、グラフィックや演出もコンシューマ向けに最適化されており、立ち絵や背景の描写が強化されています。ボイスは女性キャラのみで、PC版と同じ声優が起用されています。選択肢による分岐とイベントの挿入により、プレイヤーは風祭市での静かな日常と、少女たちとの交流をじっくりと体験できます。