『ELYSION 〜永遠のサンクチュアリ〜』は、2000年8月10日にTeriosよりPC向けに発売された恋愛サスペンスアドベンチャーゲームで、後にDreamcast版(2002年7月25日)、PlayStation 2版(2003年5月1日)として移植されました。

本作の舞台は、アドリア海に浮かぶ孤島「サンタ・マリア島」。主人公・葛城遼一は、かつてベルリンで内科医をしていたが、ある事件をきっかけに職を失い、旧友アレックスの誘いでこの島に渡ります。島にそびえる洋館には、世界各地から非合法に集められた美しいメイドたちが暮らしており、遼一は館の主・テオ・パドリーノの主治医として、彼女たちの健康管理と監督を任されます。

ゲームはトップビュー形式の2Dフィールドで進行し、RPGのようにキャラクターを操作して館内を探索します。プレイヤーは、7日間の間にメイドたちと交流を深め、専属メイドを選ぶことになります。選択によって物語が分岐し、十数種類のエンディングが用意されています。館内には陰謀や秘密が渦巻いており、メイドたちの過去やテオの真意が少しずつ明らかになっていきます。

コンシューマ版では、新ヒロイン「シャルロッテ・ミュラー(ロッティー)」が追加され、新シナリオやビジュアルも大幅に加筆。PS2版ではフルボイス化され、演出面も強化されています。バッドエンドの一部は家庭用レーティングに合わせて調整され、残酷描写が差し替えられています。