『こみっくパーティー』は、同人誌即売会という熱気あふれる創作文化を舞台に、漫画制作を通じて仲間たちと絆を深めていく恋愛アドベンチャーです。2001年8月9日にアクアプラスからドリームキャストで発売され、2005年12月29日にはPlayStation Portableへと移植されました。
物語は、ごく普通の高校生だった主人公・千堂和樹が、友人の九品仏大志に強引に誘われ、初めて同人誌即売会を訪れる場面から始まります。会場で目にした熱気と自らの表現を形にする喜びを知った和樹は、素人ながらも同人漫画の世界へ足を踏み入れる決意を固めます。一年後の大規模イベント「こみっくパーティー」への出展を目標に、学園生活と創作活動を並行して進める多忙な日々を体験します。
ゲーム進行は、一週間のスケジュールを選択するシミュレーション要素を含みます。平日は学校での勉強や休息を行い、週末や放課後の時間を使って原稿制作や画力の向上、さらには資料集めや画材の買い出しといった行動を選択します。自身の体調や学業とのバランスを管理しながら、定期的に開催される即売会に向けて原稿を仕上げるプロセスの再現が物語の主軸を担います。
イベント当日には、それまでの努力が発行部数や周囲の反応として現れます。会場でのヒロインたちとの出会いや、同じ志を持つ仲間との協力、時にはライバルとの競い合いを通じて、和樹の精神的な成長や恋愛模様が多層的に綴られます。家庭用版では、御影すばるや芳賀玲子といったオリジナルのヒロインが追加されており、シナリオのボリュームも大幅に強化されました。
PlayStation Portable版では、グラフィックの最適化や全編フルボイス化が図られ、キャラクターたちの豊かな表情と実力派声優陣の演技が物語を鮮やかに彩ります。創作というテーマを真正面から扱いながら、誰もが経験する「夢中になれるものを見つける」という普遍的な喜びを描いた作品として、多くのファンに支持されています。
『こみっくパーティー』は、1999年に美少女ゲームブランド「Leaf」より発売されたPC用ソフトを原点としています。同人誌制作という独自のテーマを扱いながら、王道の青春ストーリーが支持され、テレビアニメ化やコミカライズなど広範なメディアミックスが展開されました。













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