『ガンスパイク』は、2000年にドリームキャスト向けに発売された全方向型アクションシューティングゲームである。カプコンと彩京の共同開発による本作は、近未来のテロ多発世界を舞台に、特殊部隊「ARSF」がロボット兵器や改造生物と戦う構成となっている。プレイヤーはキャミィ、ナッシュ、アーサー、ロックマンなど、カプコン歴代作品のキャラクターを操作し、テロ組織の陰謀に立ち向かう。

ゲームは箱庭型ステージで展開され、ショット・格闘・ロックオン・スペシャルアタックなど多彩なアクションが用意されている。各キャラクターは固有の装備と技を持ち、射撃と近接攻撃を組み合わせた戦術が求められる。体力ゲージ制を採用し、残機制ではないため、回復や無敵技の使いどころが重要となる。

ステージ構成はランダム出現の前半フェーズと固定の後半フェーズに分かれ、ボス戦では巨大兵器や変異生物との戦闘が展開される。隠しキャラクターとしてバレッタやロックマンが登場し、特定操作で選択可能となる。2人同時プレイにも対応しており、キャラクターの組み合わせによってエンディングが分岐する仕様が導入されている。

演出面では、ポリゴンによるキャラクター表現と豪華声優陣によるボイスが物語性を強化しており、アーケード版からの移植に際しても完成度の高い再現が施されている。全体としては、カプコンキャラクターのクロスオーバーと、シューティングと格闘の融合による独自性が際立つ作品である。