『聖霊機ライブレード』ドリームキャスト版は、2000年9月28日にウィンキーソフトより発売されたシミュレーションRPGで、同年3月にリリースされたPlayStation版の改良・強化版にあたります。PS版で指摘された不具合の修正に加え、シナリオやイラストの追加、さらにはクリア後にアクセスできるスペシャルページ用のパスワードが導入されるなど、内容面でも充実したアップグレードが施されています。

物語は、平凡な高校生活を送っていた主人公・風見透夜が、突如異世界「アガルティア」へと導かれ、巨大ロボット“聖霊機”の操者として戦いに巻き込まれていくという、王道ながらも重厚な異世界転移ストーリー。DC版では、ヒロインの一人「レオーネ」の生存ルートが追加されるなど、エンディングのバリエーションが増え、より感情移入しやすい構成となっています。

ゲームシステムは、戦術パートとプライベートパートの二部構成。戦術パートではZOC(ゾーン・オブ・コントロール)や高低差、攻撃方向によるダメージ補正など、戦略性の高いバトルが展開されます。プライベートパートでは、艦内での交流を通じてキャラクターの信頼度や好感度を上げることができ、戦闘やストーリーに影響を与える仕組みが導入されています。

また、主人公機「ライブレード」は二人乗り仕様で、同乗するヒロインによって性能や必殺技が変化するという恋愛要素も健在。DC版ではグラフィックの向上や読み込み速度の改善も図られており、より快適なプレイ体験が可能となっています。

『聖霊機ライブレード』DC版は、ウィンキーソフトのオリジナル作品としての完成度をさらに高めた一本であり、スパロボファンやシミュレーションRPG好きにとって見逃せない名作です。