『加藤一二三九段 将棋倶楽部』は、棋界のレジェンド・加藤一二三九段が監修した本格的な思考ルーチンを搭載した将棋ソフトです。1997年5月16日にヘクトからスーパーファミコンで発売され、同年11月27日にはPlayStationへも展開されました。

本作は、加藤九段の代名詞とも言える「棒銀」をはじめとする鋭い攻めの棋風を、コンピュータの思考アルゴリズムに反映させているのが大きな特徴です。プレイヤーは、初心者から上級者まで対応した複数の難易度設定から自分に合ったレベルを選択し、プロの思考に触れながら対局を楽しむことができます。思考スピードは当時としては高速で、ストレスのないテンポで盤面が進行します。

主要なモードの一つである「加藤九段の問題に挑戦」では、本人が作成・厳選した詰将棋や「次の一手」問題を合計100問収録しています。詰将棋は7手詰め以上の実戦的かつ歯ごたえのある問題が揃っており、終盤の読みの力を鍛えるのに最適です。問題の解説は簡潔ながら、加藤九段独自の視点が反映された構成となっています。

画面構成は非常にシンプルかつ機能的で、余計な演出を排して将棋そのものに集中できる環境を提供しています。加藤九段の姿はパッケージや説明書には登場しますが、ゲーム内では実用性を重視した硬派なインターフェースが徹底されています。対局中には譜面の音声読み上げ機能も搭載されており、視覚だけでなく聴覚的にも対局の臨場感を高める工夫がなされています。

駒落ち設定は十枚落ちまで幅広く対応しており、将棋を覚えたてのプレイヤーでもプロ監修のAIと対等に渡り合えるよう配慮されています。また、メモリーカードなどへの棋譜保存機能も備わっており、対局後に自分の指し手をじっくりと振り返ることも可能です。過度なエンターテインメント性を廃し、純粋に棋力を高めたい層に向けた質実剛健な作品といえます。

『加藤一二三九段 将棋倶楽部』は、実在のプロ棋士である加藤一二三九段を題材にしています。加藤九段は「ひふみん」の愛称でも親しまれ、史上最年少でのプロ入りや最高齢勝利記録など、数々の金字塔を打ち立てた将棋界を代表する棋士の一人です。

加藤一二三

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