『常勝麻雀 天牌』は、実在のプロ雀士たちとの対局を楽しめる本格派の麻雀シミュレーションゲームです。1995年9月29日にエニックス(現スクウェア・エニックス)からスーパーファミコンで発売されました。開発には『グランディア』などで知られるゲームアーツとマイクロパインが携わっており、当時の家庭用麻雀ソフトとしては非常に丁寧な作り込みがなされています。なお、同名の人気漫画『麻雀飛龍伝説 天牌』が存在しますが、あちらの連載開始は1999年であるため、本作とは直接の関係はありません。
ゲームシステムは、日本プロ麻雀連盟などに所属する実在のプロ雀士12名が実名で登場し、彼らと卓を囲むことができる「対局モード」がメインとなります。マウス操作に対応しており、パソコンの麻雀ソフトのような快適な操作感で打つことができます。また、自分の打ち筋を分析してくれる「雀力診断」や、局面ごとの正解を導き出す「何を切る?」といったトレーニングモードも充実しており、初心者から上級者までが自身の雀力を客観的に見直すためのツールとしても機能します。
本作の大きな特徴として、スーパーファミコンの衛星データ放送受信機器「サテラビュー」に対応していた点が挙げられます。当時は放送を通じてプロリーグ戦の対局データを受信し、プロの闘牌を観戦したり、自分の成績を登録してランキングに参加したりすることができました。現在はサービス終了に伴いそれらの機能は使えませんが、インターネット対戦が普及する遥か以前に、通信とデータを活用した「生きた麻雀」を実現しようとした意欲的な設計は、歴史的な資料価値を持っています。
デジタルなゲームで効率的に雀力を鍛えた後は、実際の牌の重みと感触を確かめることも大切です。自動雀卓がなくても、手積み用の麻雀牌と消音効果のあるマットがあれば、自宅のリビングがすぐに対局場へと変わります。牌を混ぜる音(洗牌音)や、理牌(リーパイ)する指先の感覚は、画面の中だけでは得られない麻雀の醍醐味そのものです。













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