『柿木将棋』シリーズは、世界コンピュータ将棋選手権で数々の上位入賞歴を誇るプログラム「K-Shogi」を搭載した本格将棋ソフトです。家庭用ゲーム機向けには、PlayStation、セガサターン、スーパーファミコン、PlayStation 2と多岐にわたるプラットフォームで展開されました。
本シリーズの大きな特徴は、開発者・柿木義一氏の名を冠した信頼性と、単なる対局ソフトにとどまらない「研究・学習ツール」としての実用性の高さです。対局後に悪手を指摘してくれる「感想戦」機能や、次の一手の候補を示す「ヒント」機能、さらにはプロ棋士の棋譜を入力して再現・管理できるデータベース機能を、当時の家庭用ゲーム機で実現していました。
コンシューマー版の展開は1994年のPlayStation版(ローンチ直後)を皮切りに、1995年にはセガサターン版とスーパーファミコン版が登場。特にSFC版はハード末期の発売ながら、特殊なアルゴリズムにより高レベルな思考を実現していました。その後、PSで『柿木将棋2』、PS2で『柿木将棋IV』と進化を続け、派手な演出を排して「強さ」と「使いやすさ」を追求したストイックな作りで、将棋ファンから厚い信頼を得ているシリーズです。
本シリーズの思考エンジンを開発した柿木義一氏は、コンピュータ将棋界のパイオニアの一人です。彼が開発した棋譜ファイル形式「.kif」は、現在でも将棋ソフトやネット対局における事実上の標準規格として広く普及しており、将棋界への貢献度は計り知れません。













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