『初段位認定 初段プロ麻雀』は、ゲーム内での実力が現実の資格取得に直結するという、実益と娯楽を融合させた画期的な本格麻雀シミュレーション。1995年4月28日にギャップスからスーパーファミコンで発売され、日本プロ麻雀連盟の全面公認を受けた「免許皆伝」ソフトとして展開されました。
本作最大の特徴は、タイトルにもある通り「初段位」の認定試験をゲーム内で受けられる点にあります。「初段位免許状認定モード」で出題される「何を切る?」形式の問題50問に対し、40問以上正解するとパスワードが発行され、これを認定料とともに郵送することで、実際に日本プロ麻雀連盟発行の初段免状が取得できる(※発売当時)というシステムが実装されていました。単なるゲームの枠を超え、自身の雀力を公的に証明する手段として活用できる点は、当時の麻雀ファンにとって大きな魅力でした。
対局モードでは、小島武夫プロや灘麻太郎プロといったレジェンド級の雀士に加え、作家の伊集院静氏など総勢13名の実在著名人が実名で登場します。プレイヤーの打ち筋は「堅実度」「ツキ」などの項目で細かく数値化・グラフ化され、自分の長所や短所を客観的に分析することが可能です。スーパーファミコンマウスに対応した快適な操作性や、プロの思考ルーチンを再現した手ごたえのある対局は、競技麻雀を志す層からも評価されました。
さらに本作は、競技志向の硬派な側面だけでなく、バラエティ豊かなルール設定も備えています。割れ目やインフレルールといった一般的なローカル設定に加え、山形県発祥とされる珍しい「5人麻雀」までもがプレイ可能です。これは5人目のプレイヤーが「抜け番」となり、誰か一人の「裏メン(馬)」に乗って点数をやり取りするというユニークなもので、デジタルゲームとしては非常に稀有な収録例といえます。
本作が提携している「日本プロ麻雀連盟」は、1981年に設立された歴史ある競技麻雀のプロ団体です。「ミスター麻雀」こと小島武夫氏らが創設に携わり、品格ある麻雀の普及と発展に尽力してきました。本作は同連盟の公認ソフト第1弾として、正しいルールの普及と雀力向上を目的として世に送り出されました。













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