『近代麻雀スペシャル』は、竹書房の発行する麻雀専門誌に登場する劇画キャラクターたちと卓を囲む麻雀シミュレーション。1995年03月31日にイマジニアからPSで発売されました。本作は『近代麻雀』『近代麻雀オリジナル』『近代麻雀ゴールド』の3誌が全面協力しており、誌面を飾る伝説的な雀士たちが作品の枠を越えて一堂に会する豪華な構成となっています。
プレイヤーはフリー対局やトーナメント形式のモードを通じて、原作の打ち筋を再現したCPUと対戦します。『哭きの竜』の竜(ひやま りゅう)をはじめ、『天 天和通りの快男児』の天貴史や赤木しげる、『名物!市ヶ谷倶楽部』の面々など、裏社会や勝負の世界で生きる強者たちが対戦相手として登場。それぞれのキャラクターはリーチや鳴きの判断、打牌の傾向がプログラムによって差別化されており、原作さながらの緊張感ある駆け引きが展開されます。
対局中の演出には漫画原稿から取り込まれたデジタルイラストが多用され、劇的な和了(あがり)の瞬間や勝負所でのカットインが視覚的なインパクトを与えます。特に「哭きの竜」の代名詞である鳴き(ポン・チー)の際の演出や、アカギが放つ圧倒的なプレッシャーを表現した色使いなど、劇画特有の重厚な雰囲気を画面上に再現。プロ雀士による対局データの集計や解説機能も搭載されており、キャラクターゲームとしての魅力と、本格的な麻雀ソフトとしての実用性を高いレベルで両立させています。
本作の基盤である『近代麻雀』は、1972年に創刊された日本最古の麻雀専門漫画誌です。福本伸行の『アカギ』や能條純一の『哭きの竜』といった数々の金字塔的作品を世に送り出し、麻雀を単なる遊びではなく「命を懸けた心理戦」として描く文化を定着させました。













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