『ウルヴァリン』は、1995年にスーパーファミコン向けに発売された横スクロール型アクションゲームです。アメリカンコミック『X-MEN』の人気キャラクターであるウルヴァリンを主人公に据え、アダマンチウム製の爪を駆使して敵を倒しながら、失われた過去を追う物語が展開されます。舞台は秘密基地から退廃都市TOKYOへと移り、荒廃した世界観の中で戦闘と探索が繰り広げられます。
ゲームシステムは、爪による攻撃、ジャンプキック、壁張り付き、天井移動など多彩なアクションを搭載しています。ウルヴァリンは時間経過で体力が自動回復する特性を持ち、戦闘中の立ち回りに戦略性が求められます。一方で、操作性には難があり、思い通りに動かすには慣れが必要です。敵の攻撃は強力かつ多段で、慎重な進行が求められる高難度設計となっています。
ステージ構成は複雑で、罠や自爆キャラなどの即死要素も含まれており、攻略にはパスワード機能の活用が推奨されます。エンディングは唐突に始まり、演出面では簡素な印象を受けるものの、ウルヴァリンの能力を活かしたアクション性と洋ゲー特有の雰囲気が特徴的な作品です。なお、同内容のゲームはメガドライブ版も同日に発売されています。
コメントを追加