『パチスロランド ぱちぱちコインの伝説』は、パチスロとファンタジーRPGを融合させた、スーパーファミコン用の異色シミュレーションゲームです。1994年2月25日にカロッツェリアジャパンから発売されました。本来は大人の娯楽であるパチスロを「子供向けの冒険」として再構築した本作は、可愛らしいキャラクターとシュールな世界観が特徴です。
プレイヤーは6歳の少年となり、願いを叶える「ぱちぱちコイン」を求めて「パチスロランド」を冒険します。ゲームの進行はRPG形式で、フィールドを移動してパチスロ店に入り、店内にいる敵(対戦相手)とスロット勝負を行います。といっても直接戦うわけではなく、規定の枚数までコインを増やすことがクリア条件となります。登場するスロット台はすべてオリジナルで、目押しによって絵柄を揃える技術が求められます。
評価については、そのコンセプトの特異さが際立っています。「低年齢層向けパチスロ」というターゲット層が不明瞭な企画でありながら、キャラクターデザインは丁寧に作られています。しかし、ゲーム内容は「指定された枚数が出るまでひたすらリールを止め続ける」という作業になりがちで、演出の地味さや単調な展開に対する厳しい意見も少なくありません。パチスロブーム前夜に生まれた、迷作と呼ぶにふさわしい一本です。
本作は「ギャンブル性のない純粋な遊戯としてのパチスロ」という、現実には存在し得ないファンタジーを描いています。コインが増える快感だけを抽出したような世界観は、ある種の無邪気さを感じさせます。ゲーム内のようにリスクなくスロットの雰囲気を楽しみたい、あるいは貯蓄の習慣を身につけたい方には、遊び心のある貯金箱をおすすめします。













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