『ファランクス』は、美しくも無機質な宇宙空間を舞台に、可変戦闘機「A-144」を駆って謎のバイオ汚染兵器群と死闘を繰り広げる、硬派で戦略的な横スクロールシューティング。コンシューマー版は1992年8月7日にコトブキシステム(ケムコ)からスーパーファミコンで発売され、後に2001年10月26日には追加要素を加えたゲームボーイアドバンス版も同社からリリースされました。

本作のルーツは、1991年にX68000でZOOMから発売された同名タイトルにあります。当時のパソコンゲーム界で圧倒的な技術力を誇ったZOOMの代表作の一つであり、その高速スクロールや多重関節キャラクターの滑らかな動きは、SFC版でも(ハードの制約の中で)可能な限り再現されています。システム面での最大の特徴は、3種類まで保持できる「武器ストック」の切り替えと、ストックしている武器を一つ犠牲にして発動する強力な「特殊攻撃(ボム)」の使い分けにあります。状況に応じて武器を入れ替え、時には弾除けのために武器をパージするといった戦略的な判断が求められます。

また、自機の飛行速度を調整することで機体が変形するギミックも搭載されており、狭い通路では低速モードで慎重に進み、開けた場所では高速モードで回避に専念するといった操作の妙味も味わえます。難易度は総じて高めですが、ライフ制を採用しているため即死することは少なく、覚えれば先に進める絶妙なバランス調整が施されています。GBA版ではオープニングデモの追加や難易度調整が行われ、携帯機でも遊びやすいように改良されていますが、SFC版特有の重厚な音源と書き込まれたドット絵は、今なおレトロゲームファンを魅了してやみません。

GBA版

『ファランクス』のオリジナル版を開発したのは、X68000時代に『ジェノサイド』などの傑作アクションを生み出したメーカー「ZOOM」です。技術力へのこだわりとスタイリッシュなメカデザインで知られ、本作でも有機的な敵キャラクターや緻密な背景描写にその才気が溢れています。

ファランクス (GBA)

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