1992年7月14日に任天堂から発売されたスーパーファミコン用ソフト『マリオペイント』は、スーパーファミコンマウスを最大限に活用した、お絵描き、作曲、アニメーション作成ソフトです。スーパーファミコン初のマウス専用ソフトとして、マウスとマウスパッドが同梱され、直感的な操作で創造性を刺激する体験を提供しました。

ゲームの中心となるのは、絵を描く、アニメーションを作る、内蔵音源で作曲するという3つの要素です。透明色を含む16色を使い、自由な発想で描いた絵をアニメーションとして動かしたり、ユニークなサウンドを組み合わせた音楽を作曲したりできます。完成した作品はビデオに保存することも可能でした。

ゲームには、お絵かきスクリーン、アニメーションランド、サウンドコラージュ、そしてシンプルなミニゲームであるハエたたきの各モードが用意されています。セーブできるデータは1つのみという制限はありましたが、当時の子供たちは夢中になって自分だけの作品を作り上げました。開発時の仮タイトルが「ROBO PAINT」であったことからも、開発陣の意気込みが感じられます。