『本格麻雀 徹萬スペシャル』および『本格プロ麻雀 徹萬スペシャル』は、小島武夫や灘麻太郎といった伝説的なプロ雀士たちが実写で登場し、イカサマなしの真剣勝負を挑んでくる本格派麻雀シミュレーション。PlayStation版が1996年7月19日に、セガサターン版が同年8月23日にナグザットから発売され、スーパーファミコンで好評を博した『徹萬』シリーズを次世代機向けにパワーアップさせた決定版として展開されました。

本作の最大の特徴は、「日本プロ麻雀連盟」の全面協力によるリアルな対局体験にあります。「ミスター麻雀」こと小島武夫プロをはじめ、安藤満、伊藤優孝といった当時の一線級プロ雀士15名以上が実名・実写で登場。対局中には、リーチやポンといった掛け声が本人のボイスで再生されるだけでなく、カットイン演出によってプロの存在感を肌で感じることができます。ゲームモードは、プロ雀士たちとリーグ戦を戦い抜く「プロリーグ戦」や、自由にメンツを選べる「フリー対局」に加え、様々な条件下でのクリアを目指す「実践麻雀道場」などが用意されています。

当時の麻雀ゲームの多くが、プレイヤーを勝たせるため、あるいは負かせるために内部で牌操作(イカサマ)を行っていたのに対し、本シリーズは「イカサマなし」を強く謳っています。プロの打ち筋を再現した思考ルーチンは、不自然な配牌やツモを排除し、純粋な確率と戦術に基づいた硬派な挙動を見せます。そのため、派手な役満が連発するようなゲーム的な爽快感は薄いものの、実際の麻雀に近いヒリヒリとした緊張感と、納得のいく勝敗を味わうことができます。

なお、PlayStation版のタイトルは『本格麻雀 徹萬スペシャル』、セガサターン版は『本格プロ麻雀 徹萬スペシャル』と名称が微妙に異なりますが、基本的な内容は共通しています。また、後にPSではグラフィックやAIを強化した続編『日本プロ麻雀連盟公認 本格プロ麻雀 真・徹萬』も発売されました。いずれも、キャラクターゲームとしての華やかさと、シミュレーターとしての堅実さを兼ね備えた、90年代麻雀ゲームの良作です。

『徹萬』シリーズが提携している「日本プロ麻雀連盟」は、日本最大規模の競技麻雀団体です。本作に登場する小島武夫プロは、魅せる麻雀でファンを魅了し、麻雀をギャンブルから知的ゲームへと高めることに生涯を捧げたカリスマ的存在です。

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