『DEFCON5(デフコンファイブ)』は、深宇宙の採掘基地を舞台に、システムの復旧と防衛を行いながら生還を目指す3Dシミュレーション・アドベンチャー。1996年4月26日にセガサターン版が、同年5月17日にPlayStation版がマルチソフトから発売されました。
本作は、イギリスのMillennium Interactiveが開発したPC/3DO向けタイトルを日本国内向けにローカライズした作品です。プレイヤーは採掘基地「タイコ」に派遣されたエンジニアとなり、自動防衛システムのインストール作業中に突如発生した敵襲に対処することになります。ゲームの進行は、FPS(一人称視点)による基地内の移動・戦闘と、基地内の各所に設置された端末「VOS(Virtual Operating System)」を用いたシステム管理の二軸で構成されています。
VOS端末では、防衛タレットの遠隔操作、ドアのロック制御、基地内のエネルギー配分などを実行でき、単なる銃撃戦だけでなく、施設全体の機能を掌握して敵を撃退する戦術的な判断が求められます。基地内部は3Dポリゴンで描かれた無機質な空間となっており、警告音や機械音が響く中、酸素や弾薬といったリソースを管理しつつ、脱出ポッドへのルート確保を目指します。日本版では音声やテキストの一部が日本語化されていますが、攻略情報は最小限に留められており、プレイヤー自らがシステムの挙動を理解し、生存の道を探る必要があります。
本作の開発元であるMillennium Interactiveは、後に『James Pond』シリーズなどで知られる英国のデベロッパーです。タイトルの「DEFCON 5」は本来、軍事用語で平時の状態を指しますが、本作ではその平穏が破られ、瞬く間に危機的状況へと移行する導入部を象徴的に表しています。3DOやPC版から移植された本作は、当時の家庭用ゲーム機としては複雑な操作体系と高い難易度を持っていましたが、その特異なゲームデザインは一部の愛好家の間で話題となりました。













コメントを追加