『信長の野望リターンズ』は、1996年3月29日にセガサターン版、同年8月2日にPlayStation版がコーエーから発売された歴史シミュレーションゲームです。シリーズ第1作『信長の野望』(1983年発売)のリメイク作品であり、戦国時代を舞台に織田信長や武田信玄などの大名となって全国統一を目指します。初代のシンプルなシステムをベースにしつつ、グラフィックやインターフェイスを当時の家庭用機向けに刷新しています。

舞台は群雄割拠の戦国時代で、プレイヤーは織田信長または武田信玄のいずれかを選び、限られた地域と勢力からスタートします。内政や徴兵、外交、合戦を通じて領土を拡大し、最終的に全国統一を果たすことが目的です。初代作品同様、登場する大名や勢力は限定されており、シナリオも簡潔な構成になっています。

ゲームシステムはターン制で、各ターンごとに内政・軍備・外交などのコマンドを実行します。戦闘はマップ上で部隊を移動させるシンプルな方式で、兵力や士気、地形効果が勝敗に影響します。リメイクにあたり、武将や城のグラフィックはポリゴンや高解像度の2D描画に変更され、インターフェイスも家庭用機のコントローラ操作に合わせて最適化されています。

グラフィックは当時の3D表現を取り入れ、武将の顔グラフィックや城の外観などが新規に描き直されています。BGMや効果音も刷新され、戦国時代の雰囲気を演出しています。セガサターン版とPlayStation版では基本的な内容は同じですが、ロード時間や音源仕様などハード固有の違いがあります。