『アローン・イン・ザ・ダーク2』は、1995年9月8日にエレクトロニック・アーツ・ビクターから発売された3DO用ソフト、および後にセガサターン、PlayStationへ移植されたアクションアドベンチャーゲーム。オカルト探偵エドワード・カーンビーとなり、誘拐された少女グレースを救出するため、不死身の海賊「片目のジャック」が支配する断崖の屋敷「ヘルズ・キッチン」へ潜入する、クトゥルフ神話と海賊伝説が融合したサバイバルホラー作品となっています。
物語は、前作のラヴクラフト的な静かな恐怖から一転し、トミーガンを乱射してゾンビ海賊やギャングたちをなぎ倒す、アクション映画さながらの激しい戦闘が繰り広げられます。敵は単なる怪物ではなく、銃で武装した知性あるアンデッドたちであり、弾薬の管理とポジショニングが生存の鍵を握ります。
特筆すべきは、物語の中盤で操作キャラクターが非力な少女グレースに切り替わるパートです。彼女は敵を倒すことができないため、家具の陰に隠れたり、罠を利用したりして進む必要があり、カーンビー編とは異なるステルスホラーの緊張感を味わうことができます。3Dポリゴン黎明期特有の粗削りながらも不気味なビジュアルと、固定カメラによる映画的な演出が、プレイヤーを奇妙な悪夢の世界へと誘います。
『アローン・イン・ザ・ダーク2』は、フランスのInfogramesが開発し、1993年にPCで発売された同名タイトルの移植版です。3Dポリゴンを用いたサバイバルホラーの始祖として名高い前作『Alone in the Dark』の続編であり、クトゥルフ神話ベースの世界観に、禁酒法時代のギャングやブードゥー教の要素を取り入れた独特な作風で知られています。
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