『結婚 Marriage』は、社会人となった人気キャラクターたちとの恋愛を経て、プロポーズと結婚の成功を目指す恋愛シミュレーションゲーム。1995年12月15日にセガサターン版が、1996年10月10日にPlayStation版が小学館プロダクションから発売されました。
本作は、育成シミュレーションの金字塔『卒業』シリーズおよび『卒業M』のキャラクターたちが、高校卒業後に社会人として生活している姿を描いたスピンオフ作品です。プレイヤーは会社員となり、かつての教え子(または同級生)であったヒロインたちと再会し、多忙な業務の合間を縫ってデートを重ね、愛を育みます。ゲームの最終目標は「結婚」であり、単に好感度を上げるだけでなく、給料や貯蓄を管理して生活基盤を整え、相手の両親への挨拶や結婚式のプランニングまでを行うという、極めて現実的な手順を踏む点が大きな特徴です。
機種によってシステムと攻略対象が大きく異なります。セガサターン版は「デュアル・ユーザー・システム」を採用しており、プレイヤーの性別を選択可能です。男性主人公なら『卒業』の女性キャラ(新井聖美、加藤美夏、志村まみ、高城麗子、中本静)を、女性主人公なら『卒業M』の男性キャラ(新井透吾、加藤勇祐、志村未希麿、高城紫門、中本翔)を攻略対象とします。一方、PlayStation版は男性主人公に固定されており、『卒業』のヒロインたちとの恋愛に特化した内容へリニューアルされています。両機種とも、鶴ひろみさん、冬馬由美さん、久川綾さん、緑川光さん、置鮎龍太郎さんといった豪華オリジナルキャストが再集結し、大人の関係へと変化したキャラクターたちを演じています。
本作は、1990年代に一大ブームを巻き起こした育成SLG『卒業』シリーズの派生作品です。原作では高校教師として生徒を指導する立場でしたが、本作では対等な社会人としての関係性が描かれます。メディアミックスも積極的に行われ、OVA化やラジオドラマ化、小説化などが展開されました。特にセガサターン版では、女性向け作品である『卒業M』のキャラクターとも恋愛が可能という点で、当時の乙女ゲーム黎明期において貴重なタイトルのひとつとしても数えられます。













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