『シムシティ2000』は、市長となって自分だけの都市を建設・運営する都市開発シミュレーションゲームの金字塔。PC版の世界的なヒットを受け、スーパーファミコン、セガサターン、PlayStation、NINTENDO64と多機種にわたり移植されました。
初代『シムシティ』からの最大の進化点は、視点が真上からの2Dマップから、斜め見下ろしの「クォータービュー」に変更されたことです。これにより土地に「高低差(起伏)」の概念が生まれ、トンネル工事や斜面を利用した街づくりが可能になりました。また、電力に加えて「水道」のインフラ整備が必須となり、地下鉄網の構築、教育・医療施設の充実、そして未来の巨大居住施設「アルコロジー」の建設など、都市機能の構成要素が大幅に増加し、より複雑でリアルな市政運営を楽しめます。
各ハードウェアの性能差が大きかった時代ゆえに、移植版ごとの仕様や追加要素に大きな違いがあるのも特徴です。
スーパーファミコン版 (1995/05/26 発売元:イマジニア)
ハードの性能制約からマップサイズが縮小されていますが、雨や雲といった「天候アニメーション」や、人口に応じた独自のプレゼント施設(テレビ局など)を追加。セーブデータは1つのみで処理速度に難がありますが、SFCの限界に挑んだ意欲的な移植です。
セガサターン版 (1995/09/29 発売元:セガ)
PC版の開発元Maxisが移植に関わっており、オリジナルの雰囲気を忠実に再現しています。年代経過によって建物のグラフィックが変化する演出や、実写を用いたオープニングムービーが追加されています。
PlayStation版 (1996/12/20 発売元:アートディンク)
PC版に最も忠実な移植と評されます。マウス操作を前提としたUIをコントローラーで操作するため慣れが必要ですが、グラフィックやデータ量はPC版に近く、じっくりと本格的な都市開発を楽しめます。
NINTENDO64版 (1998/01/30 発売元:イマジニア)
ロムカセットの読み込み速度を活かし、他機種版より快適なレスポンスを実現。日本独自のアレンジが強く、競馬場で遊べるミニゲーム「デジタルダービー」や、恋愛シミュレーション風のイベント、宇宙コロニー開発など、バラエティ豊かな独自要素が多数盛り込まれています。
本作のオリジナル版は、1993年に米Maxis社からパソコン(Macintosh/DOS)向けに発売されました。ゲームクリエイターのウィル・ライトが手掛けたこのシリーズは、都市計画の楽しさと難しさを世界中に知らしめ、現在に至るまで都市開発シムのジャンルを牽引し続けています。













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