『ギアナシスターズ:ツイステッドドリームズ』は、かつて「マリオの模倣」として市場から消えた伝説のタイトルが、クラウドファンディングを経て現代に蘇ったパズルアクションゲーム。日本ではまず2015年03月18日にフライハイワークスからWii Uで配信されました。その後、追加ステージや新モードを収録した決定版『ギアナシスターズ:ツイストドリームズ – オウルティメイト エディション』が2018年12月27日にNintendo Switchで、さらに『ディレクターズカット』が2020年04月07日にPlayStation 4で発売されています。夢の世界に囚われた妹マリアを救うため、主人公ギアナは自身の夢をコントロールし、悪夢とメルヘンが入り乱れる不思議な世界を冒険します。

ゲームプレイは、ボタン一つで主人公の人格と世界そのものをリアルタイムに切り替える「モーフィング」システムが最大の特徴です。金髪の「キュート」状態では、回転ジャンプで空中を舞い、周囲は不気味なホラー調の世界になります。一方、赤髪の「パンク」状態では、激しいダッシュアタックで障害物を粉砕し、世界は色鮮やかなファンタジー調へと変貌します。プレイヤーはこの二つの姿を瞬時に使い分け、変化する地形やギミックを利用してステージを攻略しなければなりません。世界が変わればBGMもシームレスに変化し、幻想的なピアノ曲と激しいヘヴィメタルが交互に奏でられる演出が、プレイの没入感を高めます。

本作の独自性は、美しいグラフィックと硬派な難易度が同居する「死にゲー」としての完成度にあります。一見すると美しいファンタジー世界ですが、配置されたトゲや敵の配置は容赦がなく、正確な操作と瞬時の判断が求められます。しかし、リトライが早いためストレスを感じさせず、何度も挑戦してクリアする達成感を味わえます。Switch版などの追加要素では、新たなボスやハロウィンなどの季節イベントステージも収録され、数奇な運命を辿ったシリーズの集大成として、アクションゲームファンを唸らせるボリュームと質を誇ります。

開発元のBlack Forest Gamesは、かつてコモドール64で『The Great Giana Sisters』を開発したスタッフが設立したスタジオです。任天堂との権利問題で消えた「幻のゲーム」が、時を経てオリジナリティあふれる傑作として復活した経緯は、ゲーム業界における一つの伝説となっています。その元ネタとなった『スーパーマリオブラザーズ』や、当時のパソコンゲーム文化に興味を持った方は、レトロゲームの歴史を綴った書籍などを読むことで、本作が背負う文脈をより深く理解することができます。

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