『ミニマリオ & フレンズ amiiboチャレンジ』は、2016年1月28日に任天堂よりWii Uおよびニンテンドー3DS向けに配信されたアクションパズルゲーム。本作は、自動で歩き続けるゼンマイ仕掛けのおもちゃ「トイキャラクター」を、タッチペンで橋を架けたりブロックを置いたりしてゴールまで導く、思考力と瞬時の判断が試される誘導型のパズル作品です。タイトルが示す通り、任天堂のフィギュア「amiibo」と完全連動しており、ゲーム機にタッチすることで対応したキャラクターが登場し、そのトイを操作して冒険を繰り広げます。

ゲームの基本ルールは、勝手に進んでしまうトイたちが罠や敵にぶつからないよう、ステージ内のオブジェクトを操作して安全なルートを構築することです。マリオやピーチ、ドンキーコングといった特定のamiiboを読み込ませると、壁ジャンプや空中浮遊といった固有の「アビリティ」を持つトイキャラクターが使用可能となり、それぞれの能力を活かして専用ステージのギミックを攻略したり、通常では届かない場所にあるアイテムを回収したりすることができます。

本作は基本プレイ無料のダウンロードソフトとして提供されましたが、遊ぶためにはamiiboが必須となるユニークな仕様が採用されています。手持ちのフィギュアを読み込ませるだけで即座にキャラクターが盤面に現れ、コレクションしているamiiboの数だけ遊びの幅が広がるという、玩具とゲームが密接に結びついた新しい体験が提供されています。

本作のゲームデザインのベースとなっているのは、『マリオvs.ドンキーコング』シリーズです。同シリーズは、アーケード版『ドンキーコング』のパズル要素を発展させたアクションパズルとして始まり、特に『マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』以降確立された「自動で歩くミニマリオを誘導する」というルールが本作にも色濃く受け継がれています。本作はそのスピンオフとして、amiiboというデバイスを活用した遊びに特化して再構成された作品です。

マリオvs.ドンキーコング