『幻世酔虎伝プラス』、2023年11月30日にDAEWON MEDIA GAME LABから発売されたNintendo Switch対応の拳法ロールプレイングゲーム。かつてコンパイルが刊行していたディスクマガジン『ディスクステーション』に収録され、カルト的な人気を博した名作RPGを、現代の環境に合わせてリメイクした復活の作品となっています。
物語の主人公は、山奥で自適な生活を送っていた犬の拳士・アターホーです。ある日、虎の民の里で開催される武闘大会への出場を依頼された彼は、久しぶりに拳法着に袖を通し、会場へと向かう旅に出ます。道中で出会う剣士スマッシュや猫耳拳法家リンシャンといった個性豊かな仲間たちと共に、大会の裏で蠢く不穏な陰謀や、伝説の魔獣を巡る騒動に巻き込まれていきます。
本作の特徴は、サクサクと進む軽快なゲームテンポと、コミカルで熱い王道のストーリー展開です。戦闘はオーソドックスなターン制コマンドバトルを採用しており、ド派手な必殺技や連携攻撃を駆使して敵をなぎ倒す爽快感が味わえます。また、ただ戦うだけでなく、酒場で「飲み比べ」をするミニゲームなど、遊び心あふれる要素が随所に盛り込まれています。
リメイク版である「プラス」では、グラフィックの高解像度化やインターフェースの刷新に加え、原作にはなかった後日談となる第9章・第10章が新たに追加されています。懐かしくも新しい冒険の旅路が、当時のファンだけでなく、初めて触れるプレイヤーにも色褪せない面白さを提供します。
本作は、1997年にコンパイルが発行していたPC用ディスクマガジン『ディスクステーション Vol.14』に収録されたRPG『幻世酔虎伝』のリメイク作品です。「魔導物語」や「ぷよぷよ」を生み出したコンパイルならではの、親しみやすいキャラクターとテンポの良いシナリオが高い評価を受け、単体のパッケージソフトではないにもかかわらず、多くのファンに愛され続ける伝説的なタイトルです。












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