『Princess Arthur』、2013年3月28日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation PortableおよびNintendo Switch対応の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。
有名なアーサー王伝説をモチーフに、聖剣に選ばれて王となった平凡な少女と、彼女に仕える円卓の騎士たちとの恋と戦いを描く、王道ファンタジー作品となっています。
物語の主人公・アル(名前変更可能)は、ある日聖剣エクスカリバーを偶然引き抜いてしまったことから、ブリテンの王として国を治めることになります。ごく普通の少女だった彼女は、ランスロットやガウェイン、マーリンといった伝説の騎士や魔術師たちに支えられながら、王としての責務を学び、戦場へと赴きます。王城での生活や戦いを通じて、騎士たちとの絆を深め、やがて一人の女性として、そして王としての愛を見つけていきます。
本作の特徴は、「望んで王になったわけではない」主人公が、葛藤しながらも成長していく姿です。騎士たちも最初から忠誠を誓っているわけではなく、実力を認めさせる過程や、信頼関係を築いていくプロセスが丁寧に描かれます。また、戦闘シーンでは選択肢によって戦況が変化し、「剣」として戦うのか、「王」として指揮するのかといった決断が物語の結末を左右します。
東佑樹氏による美麗なキャラクターデザインと、中世ヨーロッパ風の重厚な世界観。剣と魔法、そして騎士道精神に彩られたロマンチックなストーリーが、プレイヤーを伝説の世界へと誘います。2023年にはNintendo Switchへも移植され、高画質で物語を楽しむことが可能となりました。
本作は、オトメイトから発売された完全オリジナル作品です。中世騎士道物語の代表作である『アーサー王物語』をベースに、主人公を女性に変更するという乙女ゲームならではのアレンジが施されています。ランスロットやガラハッドといった円卓の騎士たちが攻略対象として登場し、伝説に新たな解釈を加えたストーリーが展開されます。後にPlayStation VitaやNintendo Switchへも移植されました。












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