『Money Parasite 〜嘘つきな女〜』は、貧困に喘ぐ女子大生が嘘を武器に富豪たちを騙し、金と愛を奪い合う種と仕掛けの恋愛アドベンチャー。2022年12月22日にTAKUYOからNintendo Switchで発売され、華やかなカジノや豪華客船を舞台にした異色のマネーゲームが展開されました。
主人公の十萌は、子供の頃にマジシャンを夢見ていた平凡な女子大生ですが、その実態は失踪した父親が残した莫大な借金を背負い、家族を守るためにバイトに明け暮れる日々を送っています。ある日、彼女に舞い込んだのは、豪華客船でマジシャンとして働くチャンス。しかし、その実態は客船に集うハイスペックな富豪たちをターゲットにし、嘘を駆使して金を巻き上げる「マネーパラサイト」計画への参加でした。
物語は、ターゲットとなる男性たちとの距離を縮め、いかにして彼らから金を引き出すかという背徳的な目的を中心に進行します。プレイヤーは主人公の嘘と本心の狭間で揺れ動く感情を体験しながら、カジノやパーティーといった非日常的な空間で、愛と金のどちらを選ぶかという究極の選択を迫られることになります。攻略対象となる男性陣も一筋縄ではいかない背景を持っており、騙し騙されるスリリングな心理戦が描かれます。
ゲームシステムは選択肢によって物語が分岐するアドベンチャー形式ですが、主人公の「嘘」がシナリオの鍵を握ります。マジシャンとしての技術を応用した「種と仕掛け」による詐欺的なアプローチが、恋愛感情とどう絡み合っていくかが最大の見どころです。ハッピーエンドだけでなく、金に溺れたり嘘が露呈したりするバッドエンディングも豊富に用意されており、プレイヤーのモラルを問うような多層的なシナリオ構成となっています。
原画・キャラクターデザインには、繊細な色彩と透明感のある描写で定評のある「あとりちや」氏を起用。企画・メインシナリオは、同社の人気作を多く手掛けてきた白鳥ユアン氏が担当しており、TAKUYO作品らしい毒のあるユーモアと切なさが同居する世界観が構築されています。乙女ゲームという枠組みでありながら、金銭という生々しいテーマを正面から扱った意欲作です。
『Money Parasite 〜嘘つきな女〜』は、数々のアドベンチャーゲームを手掛けるTAKUYOが制作したオリジナルの乙女ゲーム作品です。キャラクター原画にあとりちや氏、シナリオに白鳥ユアン氏を迎え、現代社会の格差や欲望をテーマにした独自の物語が構築されました。













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