『パワプロクンポケットR』は、2021年11月25日にコナミからNintendo Switch向けに発売された、パワポケシリーズのリメイク作品です。1999年にゲームボーイカラーで登場した『パワプロクンポケット』と2000年の『パワプロクンポケット2』をベースに、グラフィックやシステムを現代向けに刷新しつつ、シリーズの原点を再構築した内容となっています。

ジャンルは「野球バラエティ」とされており、単なる野球ゲームにとどまらず、サクセスモードでは極端な展開や個性的なキャラクター、時にシリアスなストーリーが展開されるのが特徴です。今作では「極亜久高校編」「ドリルモグラーズ編」「戦争編」の3本のサクセスが収録されており、それぞれに異なる世界観と育成システムが用意されています。

また、新モード「サイバーバル」では、戦車を操作して敵を倒しながらパーツを集めて選手を育成するという、まったく新しい育成体験が可能です。最大4人での協力プレイにも対応しており、シリーズ初のマルチプレイ要素も盛り込まれています。

野球部分の操作は『パワプロ2020』のシステムをベースにしており、従来のパワポケとは異なるリアル寄りのプレイ感覚が特徴です。選手のグラフィックも「パワター」形式に変更され、より個性が際立つようになりました。

なお、今作ではNPBの実在球団や選手は登場せず、12球団をモチーフにしたオリジナルチームが登場します。これは『パワポケダッシュ』などと同様の形式で、選手データは2020年シーズン終了時点のNPB選手をベースにしたものが多く含まれています。